01 アニメはいつ頃から観ていた?
2003年の10月頃からボチボチと。アニメやってることを知らなかったんですよ。非常に遅くに知ったので、スペシャル編「殺生丸を愛した女」をテレビで見そこねました。
02 アニメは録画していた?
そういうわけで、全然録画してませんでした。その代わり、ビデオを借りて一気通巻で見まくる、という楽しみがありましたが、お金かかったなー(笑)
03 アニメを観るより先に原作を読んでた?
そのとおり。いつどこで知ったのか、全然覚えてないや。最初に読んだのは8巻で、初めて買ったのは25巻だった。
04 アニメオリジナルの中でお気に入りは?
やっぱり殺生丸さまと犬夜叉が漬物をとりあってにらみ合うシーンかなあ。ほんのワンシーンでしたが、おかしかったのなんの(笑)。兄上はクールなキャラクターなので、パロディの場面って全然なくて、これがほとんど唯一だったように思います。
05 こんなアニメオリジナルがあればよかったのにと思うものはある?
そうだなあ、やはり殺生丸とりんちゃんの日常の会話めいたものがあるお話があってくれると嬉しかったかも。兄上の日常の生活を見たい、というのはファン共通の心理でしょうね。しかしきわめてドラマチックなキャラの常として、そういう場面というのは巧みに隠されているものなのであった。ううむ、残念。
あと、犬夜叉と殺生丸が二人きりで行動する場面が出てくるようなお話があると自分的にはキャー!(爆)ですね。かごめと桔梗が二人っきりで閉じ込められて戦うお話がありましたが、あれの兄弟版。二人してお互いの悪口言い合いながら、実は協力して戦うの。いいなあ。それか、兄弟がしんみりと話し合う場面とか。一番希望なのは、化け犬姿の父上と仔犬の殺生丸さまが一緒に出てくるところ。見〜た〜い〜。
06 アニメ版殺生丸について思うことは?
うーん、いろんな意見があるんでしょうが、私は結構わるくなかったな。なんといったってテレビの連載ですしね。原作がそっくりそのまま再現できるはずはなし、映画ほどの丁寧さをつぎこむことも難しいわけで、いろいろと制約の多い中、よく頑張ってくれてたと思います。戦闘シーンも迫力あってよかったよん。やはり生きて動く兄上を見られることは何者にも代えがたい楽しみです。
07 アニメ版りんちゃんについて思うことは?
かわゆーい、と思いますが、原作よりもうちょっと年上かな。背の高さがね。ただ映画とかの発言や行動からいくと、アニメではあれくらいの年恰好がちょうどつりあうのでしょう。笑顔が特に愛らしいのが目立っていました。原作よりも可憐でおしゃまな少女ぶりが目立ちますね。邪見に対してかなり慣れた感じがしましたが、ここらへん、いかにも生身の人間の少女らしいふるまいを生き生きと取り込んでいたように思います。
08 アニメ版邪見について思うことは?
おかしいくらい原作のイメージそのままでしたね。りんちゃんのお目付け役、殺生丸に対するちょっと間抜けな仕えぶりなど、ほんのわずか登場するに過ぎないのに強い存在感がありました。一行の中では一番よくしゃべるキャラだからというのもあるでしょうけど(笑)
やはりりんちゃん同様、原作の個性を若干強めている感じ、わずか30分のアニメでキャラの書き分けをくっきりと際立たせるためにも、その必要があったのでしょう。
09 殺生丸初登場のときのサブタイトル言える?
ふっ、自慢じゃないけど私は兄上が出るすべてのタイトルを覚えているぜっ。ズバリ、"戦慄の貴公子 殺生丸だっ!(他におぼえておくことはないのか、管理人よ・・・)
10 殺生丸とりんちゃんの出会い。原作と比べてどうだった?
実をいうと、これだけは原作のほうが圧倒的によかったなー。やはりアニメは子供向けということもあって、ここらあたりの微妙でデリケートな兄上の心の動きなどは描くのが難しかったのでしょう。強くて冷酷で手ごわい兄、というキャラの性格を一気にくつがえす場面ですから、大人には萌えるシーンですが、子供には唐突でついていけなくてわけが分からなくなるかも、ということだったのではないかなー。なまじそこらへんを熱心に演出するより、犬夜叉にたちはだかる強い敵の一人である、というキャラの位置づけの一貫性を重んじたのでしょう。
11 殺りん度は原作と比べてどうだった?
難しい質問です。殺りんのためのお話もいくつかありましたから、原作よりは上でしょう。けどあくまで原作以上のこと、たとえば二人が見つめあう、といった露骨な場面はありませんでしたね。兄妹度が上、というような感じかな。
12 原作と違う殺生丸とりんちゃんの着物の色についてどう思う?
兄上の着物の色はあんまり何とも思いませんでした。紫じゃ子供の目には派手さが足りないということで、色を変えたんだろうと思いましたが、鎧とか靴の柄がなくなって黒無地になってるのがおかしかった。アニメじゃ到底描ききれんワイ、ということだったんでしょうね(笑)そこらへん、アニメの限界ということでしょう
りんちゃんの着物は丈が短くて子供っぽい小袖なのが愛らしい。色は戦国時代っぽくでアニメのほうが好き。しかし草鞋とかはどこでどうやって調達してるのかなあ。
13 アニメオリジナルの殺生丸の爪鞭技をどう思う?
これはやはり苦肉の策でアニメのほうで編み出したのだろうと思います。犬夜叉は飛刃血爪という飛び道具技を持ってますが、兄上は持ってないんです。つまり原作では基本的に殺生丸は自分が動いて闘うんですが、いつもイラスト描きの皆様を悩ませる通り、兄上は非常に凝った身なりをしておいでですから、アニメで毎回その闘いシーンを描くと、非常に手間ひまかかって大変なのだろうと思います。だから多少とも省略できるときには兄を動かさず、飛び道具だけ動かして戦闘シーンにしたい。だからあの技を作り出したんじゃないでしょうか。
やはり主人公である犬夜叉の闘いはできるだけ省略せずに描かざるを得ないわけで、どこかにしわよせが行くのは仕方ないことでしょうね。アニメーターの皆様、お疲れ!
14 阿吽を乗りこなすりんちゃんをどう思う?
阿吽が草を食べるとはアニメで初めて知りましたが(笑)草食動物ならりんちゃんにも乗りこなせるでしょう。ああいう強そうな生き物がひよわな小さい少女におとなしく従っているのをみるのはなかなかいい感じですね。
15 阿吽の名前についてどう思う?
漢字二文字でかならず一対で呼ばれる何かの名前を探して持ってきたんでしょうね。ずいぶん探したんだろうなあ、麒麟とか(爆)シナリオライター方の苦労がしのばれます。
16 アニメ版、殺生丸と邪見の出会いについてどう思う?
邪見はなかなか侠気があっていいじゃあーりませんか。男惚れ、というのはうまい演出です。殺生丸もいかにも彼らしいふるまいで、ありそうな感じです。
でも兄上のあのわがまま勝手し放題(笑)ぶりからして、小さい頃から邪見は側について、まあいわゆる爺や、という感じで育った、なんて筋書きでもよかったな。
17 「殺生丸さま帝国」はあり得る?
ないでしょう(笑)大妖怪への道を究めるのと、帝国(?)を作るのとはまったく違いますからねー。そもそも種族のバラバラな妖怪界において、身分階層を作る帝国っつーのはなりたたんのと違うかな。せいぜい父上のように大妖怪になって、それを慕う妖怪が集まってきて一家をなすという、まあ任侠の親分みたい(笑)な感じでしょうか。その意味では犬夜叉のほうが適した資質を持ってますな。
ま、あれはアニメでの言葉のあやなんだろうけど、仮に帝国を築いたとしたら、いつも一歩離れたところから皆に崇拝され敬慕される、というような帝王になるんだろうなあ(笑)
18 お気に入りの作画監督さん等といったアニメスタッフはいる?
そちらは全然見てません。暗い森のエンディングで兄上を描いた作画さんはよく勉強してたなーと思います。
19 アニメ「犬夜叉」の中で一番役に合ってると思う声優さんは誰?
犬夜叉を演じている山口勝平さんですかね、やっぱり。他のひとは考えられないです。あと七宝役の声優さんもぴったりですね。
20 成田剣さんについて思うことは?
こういう無口なキャラを演じるのって本当に本当に難しいだろうなーと思います。殺生丸ってクールな美形の典型的なキャラで、そういう意味では成田さんは演じることに慣れておられるのではないかと推察いたしますが、美形キャラってのは思い入れの強いひとが多いし、またおのおのが持つこだわりも千差万別なわけで、そのこだわりをごくごくわずかな一言、二言発するその発音、声の調子、響きや声の大きさ、スピード、息継ぎの微妙な演出だけでもって、自分の演じる殺生丸に引き込み、その声を殺生丸だ、と思いこませるように仕向けるわけですから、これは驚くべき精妙をきわめる技、非常な神経の集中を要する作業だと思います。さすがプロ!
21 能登麻美子さんについて思うことは?
ちょっと高めの甘い声、いかにも少女らしい明るい可憐な感じが実によろしい。ベスト!
22 長島雄一さんについて思うことは?
この難しい個性的な脇役を見事に演じておられますね。これも他の声優さんは考えられません。こう話によって早口になったり語尾を上げたりする、ただそれだけのことで、原作の邪見そのままのあの性格をくっきりと印象づける。凄いと思います。私はテレビを見ないで声だけ聞いている、ということがよくあるのですが、邪見の声は驚くほど感情豊かで、声や話し方を聞いているだけで邪見のキャラがどういうものか分かるのです。逆に長島さんの話をずっと聞いていて、そこへ邪見という絵をあとから当てはめても全く違和感はないと思います。
ときどきまじるアドリブも巧みで、一行の中で、実は一番好きな声ですね(笑)
23 ED「深い森」について思うことは?
大好き!!なんで兄上オンリーのエンディングを作ったのか不明ですが、ストーリーのほうには出てこない、いわく言い難い父への想いに耽る兄の複雑な胸の痛みが伝わってくる、いい場面を作ってくれたと感謝しております。とにかくあの見つめる兄上のひとみの綺麗さは特筆もの。
物言いたげなあの眼差し、胸のうちにあふれ湧いているに違いない父への想いをあくまで内に秘めたままそっと見上げるストイックなあの表情、見あげているうちに毛皮が風に吹かれて顔を隠すのを、かるく目を伏せて手でそっとおさえるあのしぐさ、悩ましげで傷つきやすくてデリケートで、見るものの心に兄への憧れとたまらなく守ってあげたい気持ちをかきたてる、まことにもって罪なエンディングであります(笑)
24 他のEDや、またOPに何か思いはある?
わりと後半の演出で、兄上が天生牙であの世の使いを十字に切り払うシーンがありましたが、あのときのきりっとした表情も好きでした。あとりんちゃんが阿吽に乗って、兄上は自力で、並んで空を飛んでるところもいかにもそれらしくてよかった。普段あんな風にして移動しているのと違うかな。
25 原作にないアニメ版のよさは?
やはり生きてその声を聞き、動くのをみるところでしょうね。なんといっても声を聴けるというのは嬉しいし、戦闘シーンなど猛々しくて、やはり肉弾戦の印象はつよいものがあります。それに原作にない場面をいろいろと見ることができるのも楽しみ。基本は原作どおりではありますが、すべてをなぞっているわけでは無論ありませんし、アニメオリジナルのストーリーが混じるのもむしろ面白かったな。
たまにパロディが混じるので、ファンにはいろいろ評価が分かれたと思いますが、私は嫌いじゃなかったです。
26 アニメ終了の噂を聞いたときどう思った?
がーん!という感じ。見始めて一年にもならないうちだったので、あまり習慣化していない分ショックは小さかったですが、さすがに残念だったなあ。いろいろ制作サイドにも都合があったのでしょう。商業アニメですからやむを得ませんが、さびしかったなー。
27 アニメ化されなかった原作の中でアニメでやってほしいのは?
基本的には残り全部やってほしい(爆)兄上は最近あんまり出ませんが、それでも犬夜叉たちの姿や声を聞きたいなー。
28 アニメ版の終わり方はどうだった?
全キャラを一生懸命終わりに向けようと毎回特集組んでるみたいなのが泣けましたね。本当に最後の最終話は後半30分見損ねてしまいました(涙)
29 アニメ再開を希望している?
もちろん!一日も早い再開を大いに期待しております。
30 アニメ「犬夜叉」への思いをひと言にまとめると?
制作さん、ありがとう!面白かったよ!原作でもアニメでも、やっぱり私は「犬夜叉」大好き!